好きすぎた、たぶん。



知ってもらおうと思った。



俺の全部。



全部っていうか、本当の俺を。



いろんな俺を知って好きになってくれた詩織ちゃんだから、聞いてほしかった。



本当の俺を知っても好きだと言ってくれると思って聞いてほしいわけじゃない。



俺を好きだと言ってくれたからこそ、知ってほしい。



詩織ちゃんが好きだと言ってくれた俺は、俺じゃないから。



後から考えると長くなっちゃったけど、俺の今までを聞いてもらった。



俺の生い立ちっつったら大袈裟だけど、どうやって生きてきたのか。



小1の頃に両親が離婚して親父と2人で生きてきたこと。



親父がその頃会社をクビになってからずっと、親父の女の金で生きてきたこと。



住むところも食べるものも着るものも、衣食住全てが親父の女の金だったこと。



高校生になってからは、全てそれを自分でするようになったこと。



自分で女と知り合うように動いて惚れさせて、金をもらってたこと。



その金で生きてきたこと。



「・・・・・・・・・」


「・・・だから俺は、ガキの頃から女っていうと親父の女しか見てきてないし、高校生になってからは自分に群がってくる女しか見てこなかったから、女は生きる手段といか、金でしかなかった。」


「・・・・・・・・・」