この後ちょうど潤と俺の2人での仕事が1本あって、それを終えてから家に帰った。
潤に送ってもらって。
1日2人だったから新曲のこと話そうと思ったけど、意外と話してる時間なくて。
とりあえずそれぞれ作りはじめることになった。
家に帰ってから、ギターを持って想像力を働かせる。
そうしてると、自然と指が動いたり、メロディーを勝手に口ずさんだりする。
・・・いつもなら。
でも今日は、全くだった。
想像力を最大限働かせようと思った。
でも、どんだけ頭で音を考えようとしても、思い出すのは音ではなく詩織ちゃんで、音のことを考えられる状態じゃなかった、俺の頭の中は。
やっぱりプロじゃないと言われるかもしれないけど、それほどに俺の中で大きかった。
今のこの状態が。
やっぱり考えれば考えるほど、好きなのかもしれないと思えてくる。
信じられないけど、そうかもしれないと思う俺が大きくなる。
でも、本当に好きだったとしても、好きだからじゃあそれでいいっていう立場ではない。
芸能人は、恋愛沙汰の1つでもあれば、大きく取り上げられる。
世間の話題にされる。
恋愛じゃなくても、少しでも何かがあればすぐ記事になる。

