好きすぎた、たぶん。



「何かあったの?」


「・・・なんで?」


「何かあったって顔してるから。」


「・・・そう?もともとだよ。」



なんか話す気にはならなくて、誤魔化してしまった。



「新曲、出そうか。」



事務所について打ち合わせの1発目に言われた。



「・・・あぁ、はい。」


「驚かないんだな。」


「けっこーこの前まで立て続けだったんで。」


「それもそうだな。そんで今回のシングルなんだけどさ。」


「はい。」


「シングルでは初めて2人で作ってみたらどうだ?」


「え、俺もっすか?」



俺より隣に座ってる潤が驚いていた。



確かに驚きではある。



初めてだし。



「可威だけでもいいんだけど、こないだ出したアルバムの中でもお前ら2人で作ったのはファンの中でも人気あるし、結構求めてるファン、多いよ?2人の曲。」


「・・・そうですか・・・」


「まぁちょっと作ってみろよ、それであんまりだったら、いつも通り可威でいこう。どうだ?」



「わかりました。」