好きすぎた、たぶん。



「それとな、鏡見ろ。」


「鏡?」


「自分の顔。」


「は?」


「その顔使わないでどうすんだ。」


「・・・・・・」


「せっかくいい顔に産んでもらったんだ、お前は嫌がるだろうけど、ちょっとはその顔を武器にすることも覚えろ。」



そう言って杉原さんは部屋を出て行ってしまった。



顔・・・



顔って。



顔を武器にするなんて、遥か昔からやってるよ。