仕方ないから起きて支度して、事務所に向かった。
「おぉ、悪いな。」
「いえ。どうしたんすか。」
「まぁ座れ。」
「はい。」
何?
深刻系?
えー。
「何度もこの話、俺も嫌なんだけど。」
「はい。」
「咲となんかあった?」
「へ?」
咲?
・・・またかよ・・・
「どうかしたんすか、あいつ。」
「いや、お前との仕事のことはなかったことにしようってことになって、あいつも了解したと思ってたんだけどさ。」
「はい。」
「なんかちょっと自暴自棄までいかねぇけど、投げやりっぽくなってるんだよなぁ、最近。」
「・・・・・・」

