詩織ちゃんはあの日の朝、車で自分が言ったことを思い出したらしく、またもや照れていた。
ここ空き地で電気ないし、もう夜だし、おまけに俺の車、後部座席とかスモークしてるしで真っ暗だけど、詩織ちゃんが赤くなってるのはなんとなくわかった。
「散っちゃった?」
「・・・はい・・・」
「ハハ、そっか。ごめんごめん。」
「もう、学校送ってもらうのはやめます・・・」
「そだね。少なくとも学校前にチューはやめよっか。」
「・・・・・・!!」
あ、また照れた。
いつまで経っても詩織ちゃんこういうの弱いなー。
「今日はもうこの後風呂入って寝るだけ?」
「あ、はい、そうですね。」
「じゃあ気ぃ散ってもいいね。」
「え・・・っ・・・」
会おうとも思ってなかったくせに、俺は詩織ちゃんにキスをした。
「・・・・・・・・・」
俺達は車の後部座席の真っ暗の中で、唇を重ね続けた。
「・・・・・・・・・んっ・・・」
「はい、終わり。」
「・・・え?」
詩織ちゃんの漏れた息を聞いて、急いで唇を離した。

