「狭いね、そっち。」
「ですね。」
「こっちから乗んな。後ろ。」
「はい。」
助手席側が乗れないことはないけど、ドアぶつかりそうだし、運転席の後ろに乗せて詩織ちゃんの家に向かった。
「詩織ちゃんさ。」
「はい。」
「NUTSが出てる雑誌って見てる?」
「はい、もちろん!!」
「そっか。あのさ、今日雑誌の取材受けてさ。」
「はい。」
「発売はまだ先なんだけど、○○って雑誌載るんだよ。知ってる?その雑誌。」
「あ、はい、知ってます!!」
「そのインタビューでさ、リーのこと話したのね。」
「はい。」
「なんでリーなんですかって聞かれたんだけど。」
「はい。」
「可威の“い”と詩織の“り”とは、やっぱ言えなくてさ。」
「はい、そうですよね。」
「テキトーにみたいな感じで答えちゃった。ごめんね。」
「あ、いえ!!そんな謝らないでください!!言えなくて当たり前ですよ!!」

