画面を見ると、詩織ちゃんからの電話だった。
・・・どうしよ。
あんまだな、今・・・
「はい。」
そう思ったくせに、結局通話ボタンを押していた。
「あ、詩織です。」
「うん、どした?」
「あの、私こないだ可威さんの家に鏡、忘れちゃってないですか?」
「鏡?」
「はい、折りたたむ。」
鏡?
鏡なんてあったけな・・・
「どこらへんに置いたかわかる?」
「あの、学校行く前にメイクして・・・」
「あぁ、ちょっと待って。」
リビングを出て、普段あんまり使わない部屋に入った。
なんか泊まった次の日さ、学校行く前に化粧するっつーから、「いいよ、して。」っつったの。
そしたら、俺のいるところじゃ嫌だっつーからさ、使わない部屋貸して。

