「いえいえ、俺らも楽しかったです。ありがとうございました、呼んでいただいて。」
委員長以外にも先生達も一気に来て、ものすごく感謝の言葉を言われまくった。
実行委員の生徒達も無事に成功したのが嬉しいみたいで、みんなそれぞれにテンションが上がってるようだった。
「すっごい楽しかったぁ!!」
「ねー!!」
ふと女の子達の話し声が聞こえて、無意識に声のする方を見ると、何人かの輪の中に詩織ちゃんがいた。
みんなと楽しそうに話してる。
成功に終わったことを喜んでるみたいだった。
わかってたはずなのにな。
高校生って。
なんでだろう。
やっぱこうやって見ると、本当に高校生なんだな。
本当に17歳の普通の女の子なんだ。
わかってたことなのに、なんか、何とも言えない気分になった。

