好きすぎた、たぶん。



「この方々です、どうぞ!!」



その言葉と同時に、武司のドラムキッカケで一斉に音が鳴り響く。



そして幕が開いた。



「キャーーーーー!!!!!!!」


「え、嘘!?え、マジで!?」



幕が開ききってなくても曲の前奏だけで俺らとわかってくれたみたいで、歓声がライブばりにすごかった。



つってもライブじゃないし、そんなに時間もないから、歌うの2~3曲だけど。



みんなすごく嬉しそうに楽しそうに、聴いてくれていた。



もちろん全員が全員、俺らのファンなわけじゃない。



でも、こんなにも喜んでくれてるのは、素直に嬉しかった。



曲を歌い終えたら、少しだけ話して俺らの出番は終わった。



幕が下りてきて、俺らもステージ脇にはける。



「ありがとうございました!!すっごくかっこよかったです!!」



委員長の男の子が真っ先に俺らにかけよってきた。