「もう、泣かないで?」
「・・・はい・・・んっ・・・」
詩織ちゃんの涙を指で拭って、そのままキスをした。
ベッドに移動して、詩織ちゃんの肌に触れて、1つになった。
俺はセックスの最中も、その後そのまま寝ちゃった間も、朝起きるまでずっと詩織ちゃんの手を握っていた。
安心してほしかった。
夏実に変なこと言われて、涙した詩織ちゃんに安心してほしかった。
会わないなんて思わなくていい。
そう、わかってほしかった。
次の日、詩織ちゃんを朝送ってそのまま事務所に向かった。
少し用があって。
今日は杉原さんには会わなかったけど、沢山の普段俺らに関わってくれてる人達が、みんなライブを褒めてくれた。
ライブ自体も、俺のことも、メンバーのことも、俺らの曲を聴きに来てくれたファンの人達も。
前だったら絶対そんなことないけど、俺らのファンの人達をいいねって言ってもらえたことが、なぜかすごく嬉しかった。

