「あいつが何て言おうと、俺が詩織ちゃんといたくて、こうやっているんだし。」
「・・・・・・」
「俺もうまく言えないけど、あいつにもう俺に会わないでって言われたからって、じゃあ会わないって俺は出来ない。」
「・・・・・・」
「俺はこうやって詩織ちゃんと会いたい。」
「・・・・・・本当ですか・・・?」
「うん。じゃなきゃこんなに会わないよ。」
「・・・・・・」
「だから、会っちゃいけないとか思わないでいいから。ね?今まで通りでいいから。安心して?」
「・・・・・・はい・・・」
小さく頷いた詩織ちゃんの目から流れる涙を指で拭った。
そんな詩織ちゃんの右手には、俺があげた指輪がはめてあった。
「詩織ちゃん。」
「はい。」
「俺、指輪してるでしょ?」
「はい・・・」
「俺あの時からずっとしてるよ?」
「・・・・・・」
「詩織ちゃんなら、わかってくれるでしょ?」
俺が詩織ちゃんの目を見てそう言うと、詩織ちゃんも俺の目を見たまままた涙が流れた。

