最初はいつも同じで、当たり障りのない質問。
この雑誌に出たの、初めてだからね。
「えーっと、じゃあ好きな女の子のタイプはありますか?」
・・・また?
またこの質問ですか?
うーん・・・
「タイプですか?う~ん・・・っていうか、俺のタイプとかって知りたいですかね?」
正直、本心だった。
「聞きたいですよ!!今回のインタビューは読者の方から募集した質問もいくつかあるんですけど、この質問がダントツで多かったんですよ。」
「・・・・・・あ、そうなんですか?」
「はい。それに私も聞きたいです。」
「ハハ。本当ですか?・・・そうだなぁ、タイプ・・・」
ねぇよ。
マジねぇんだけど。
タイプなんて考えたことねぇっつーの。
メンバーにはこう言えたとしても、雑誌では言えるわけない。
夏実の目が怖いって。

