「ない。」
「何が。」
「だから、ない。どれがいいとか。」
「つまんねぇー、こういう系がいいとかねぇの?」
「ない。どれでもいいよ。」
返答だけ聞くと、俺の方がチャラそうだな。
「潤くんはどういう子がいいんだろ。」
「あぁ、あいつはこれだよ。」
そう言って1人の女を指さした。
「そうなの?」
「ん。あいつは昔っからこういうのに弱いから。」
「へぇ~。」
「っつーかメンバーで何話してんだよ。キモいって、男4人でタイプ話し合って。」
「・・・それもそうだな。」
「可威。お前。」
後ろから潤の声がして、やっと俺の番が来た。

