「なんかさ、俺があいつと付き合ってた時って、あいつすごかったじゃん。人気。」
「うん。」
「なんか俺の中で咲ってあの時のイメージしかないし、あいつはそれほどの人気が出るほどのものを持ってると思う、俺は。偉そうだけど。」
「すごかったもんな。」
オリコン1位なんて普通だったし、売上枚数だってすごかった。
うちの会社の1番の稼ぎ頭で、仕事本数もハンパなかった。
いわゆる歌姫って言われてたし。
でも、今はもうそうとは言えなくなってる。
「だからさ、あのあいつがそこまでヤバくなってんのかって思うとさ。」
「・・・なんとも言えない気分だな。」
「あいつがさ、マジで仕事のこと考えて俺に曲作ってもらいてぇっつーんだったら、まだ考えてもよかったんだけど。」
「そうではなかったと。」
「・・・わかるだろ?潤も。」
「まぁ。」
「・・・告られたよ、昨日。」
「え、仕事の話からいきなり?」
「いきなりっつーか、火ぃ点いちゃったっつーか。」
「なんで。」

