好きすぎた、たぶん。



「だからこれだよ。こん中だったら可威はどれがいい?」



そう言っていろんな女がいろんな格好して載ってるページを開いて見せてきた。



「えー。」



激しくどうでもいいけど、どうせ暇だし載ってるモデルに目を通す。



「お前はどれなの?」


「え、俺ー?」



いや、なんでちょっと楽しそう?



よくわかんねぇな、健吾のスイッチは。



「俺はね、この子。」


「ふーん。武司は?」


「この人。」



俺と同じ様に煙草を吸ってる武司がめんどくさそうに指さした。



「ハハ。」


「何。」


「お前好きそう。」


「そうか?」


「うん。お前が付き合うのって全部こういう系だよ。」


「そうか?和樹は?」



話をそらしたかったらしい武司が急いで和樹にふった。