コンコン。 電話を切り終えたところで、喫煙所の透明な壁を叩く音がした。 「時間だよ。」 休憩時間が終わりらしく、夏実が呼びに来た。 「悪い悪い。」 煙草を消して、喫煙所を出た。 「電話?」 「ん?あぁ。」 「ふーん・・・」 「何。」 「健吾と一緒?」 「何が?」 「さっき、向こうで健吾電話してたわよ。女に。」 「あぁ、するっつってたよ。」 「忙しくなるから会えないって。」