好きすぎた、たぶん。



「んっ・・・くるしっ・・・」



詩織ちゃんの声を聞いて、唇を離した。



湯気のこもってる中で口を塞いだから、相当苦しかったのか、詩織ちゃんは涙目になっていた。


「・・・そんな目したらさ。」


「え・・・?」


「止まんなくなるんですけど。」


「え?」



そのまま俺達は風呂場で一つになった。



マジで苦しいからキスはあんまりしないようにしてたから、もろに詩織ちゃんの声が聞こえて、俺はそれがよかったけど、詩織ちゃんは必死に声を抑えていた。



「はい、タオル。」



風呂から出て脱衣場の棚からバスタオルを詩織ちゃんに渡した。



「ありがとう・・・ございます・・・」


「そんな怒んないでよ。」


「怒ってないですけど・・・」