「ハハ、詩織ちゃん照れすぎ。」
「・・・だって・・・」
「貸して?はめてあげる。」
「え・・・」
詩織ちゃんの手から指輪を取って、右手の薬指にはめてあげた。
特にこの場所にはめた意味はないけど、ちょうどいいサイズがそこだったから。
「ありがとうございます・・・」
「どういたしまして。じゃあ俺もはめよー。」
俺も同じ場所に指輪をして、詩織ちゃんの手を取って店に向かって歩き始めた。
「あ、か、可威さんっ!!」
「ん?」
「・・・手・・・」
「ん?嫌?手つなぐの。」
「嫌じゃないです!!でも・・・いいんですか・・・?」
「うん。もうここまで来れば人ほとんどいねぇし、もう暗いし。デートでしょ?今日。」
「・・・はいっ!!」
満面の笑顔をまた詩織ちゃんは見せてくれた。

