「どしたの?」
「あ、彼氏?どう?買ってかない?」
無駄にテンション高めの兄ちゃんが話しかけてきた。
未だにこういうのあるんだなぁ。
道端っていうか路肩でさ、自分で作ったアクセサリーとか売ったりしてる人。
ドラマの中だけっぽい雰囲気あるけどね。
…でも確かに言われてみれば、ここよくこういう人いるな。
「何かいいのあったの?」
「…これ…」
そう言った詩織ちゃんは1つの指輪を指した。
「これ?」
「すっごいかわいい。」
「本当?嬉しいなぁ。お姉ちゃんかわいいし、安くするよ。」
…酒飲んでんのか、こいつ。
おっさんかよ、言ってること。

