「ここらへん、詩織ちゃん来たことある?」 「ないです。」 「そっか、あんま来ないよね。」 高校生は来ないな、たぶん。 世間的イメージだと大人の街的な感じだしね。 俺は別にそう思わないけど。 そんな大人な街をやっぱり微妙に人通りが多いから、夜だけどグラサンをかけた。 「あ、ねぇ、詩織…あれ?」 あれ。 いないんだけど、詩織ちゃん。 え?どこ? 振り返ると、少し後ろの方で道端で店開いてるお兄さんのところにいた。 えー、何捕まってんの…