好きすぎた、たぶん。



♪〜



移動中、携帯が鳴った。



“ごめんなさい、お忙しい時に朝、情報番組見ましたライブやるんですね頑張ってください絶対見に行きます”



詩織ちゃんからのメールだった。



返信は打たずに、また携帯をポケットにしまう。



30分くらいで局に着いて、楽屋に入った。



「なぁ、まだ時間あんだよね?」


「うん、ちょっと待つね。」


「ちょっとかー!?」



健吾が発した言葉を耳にしながら、荷物を置きに一度入った楽屋をまた出た。



ピッピッピッ。



プルルルル。


プルルルル。