好きすぎた、たぶん。



音楽とは違うとこでファンになってくれた人は、曲を聴いてくれないかもしれない。



俺がずっと不安に思ってた様に、やっぱりそういうこともあるかもしれない。



だけど、そういう人も好きになってくれる曲を俺が作るべきだってこと。



音楽じゃないキッカケで好きになった人の中にもきっと曲を聴いてくれてる人はいる。



俺の中に渦巻いていた不安は、いつの間にか、自分達のファンに対する信頼と希望、そして自分を仕事へ対して奮い立たせるキッカケにもなっていた。



たったひとつを除いては。



たったひとつの自分への後悔を除いては。



「あ゛ー、終わったー。」


「まだ終わってなくない?」


「雑誌の取材がだよ。」


「あぁ、なるほどね。」



本日最後の雑誌の取材を終えて移動。



局にね。