好きすぎた、たぶん。



「何で最近またこうやって会えるようになったのに、そんなに冷たいの?」


「別に最近じゃねぇよ。別れてからお前がしつこくなってずっとそうです。」


「でも別れてすぐはしてくれたよ?」


「俺から誘ったことはないです。お前が誘うから乗っただけ。優しくした覚えはないけど。」


「・・・・・・」


「今日は何の用?」


「・・・仕事のこと。」



あぁ、そっか。



こいつとの仕事の話来てたんだったな。



なんか最近は京子さんとのこと考えてたから、若干忘れてたな。



「断ったの?可威。」


「うん。」


「どうして?」


「前の女と仕事したくない。」


「なんで?別にいいじゃん。知ってる相手なんだし、曲も作りやすいんじゃない?」


「俺は知ってる相手の方が嫌です。」