「あ、久しぶり。覚えてる?私のこと。」
詩織ちゃんはリビングに入って真っ先にワンコに駆け寄った。
覚えてんのか何なのか、ワンコも喜んでた。
「名前、決まりましたか?」
「ううん。まだ。」
「え、もう結構経ちません?」
「経つね。詩織ちゃんやっぱ考えてよ。」
「え、でも可威さんにつけてもらった方が嬉しいんじゃないですか?」
「そうかぁ?名前ないよりよくない?」
「そうですけど・・・でも私もこないだ可威さんに言われて考えてたんですけど、なかなか思いつかなくて。」
「うーん・・・あ、じゃあさ、俺と詩織ちゃんで名前考えたんだからさ、俺と詩織ちゃんの名前をひっかければ?」
「ひっかける?」

