「ん?」
「私、こないだ車の中で可威さんが言ってたこと、ずっと考えてたんです。」
「・・・あぁ・・・ごめんね、気ぃ遣わせて。」
「・・・そんなこと思わないでください。」
「え?」
「私はNUTSをインディーズの頃からずっと好きで聴いてたから、最近のNUTSを見て好きになった人の気持ちは全部はわかんないですけど、でもきっと、雑誌を見て好きになったとしても、NUTSの曲、好きだと思います。」
詩織ちゃんは迷いのない声でそう言った。
「例えKAIの顔を見て好きになったファンの人がいたとしても、でも可威さんの歌ってる曲を好きじゃなきゃ、ファンではいられないと思います。」
「・・・・・・」
「どんなキッカケでNUTSのファンになったとしても、NUTSの曲が好きになる、そんな力がNUTSの曲にはあると思います、私は。」
「・・・・・・」

