好きすぎた、たぶん。



「頑張って、可威。」


「うん。ありがとう。」


「じゃ、またね。」


「うん、連絡するよ。」


「うん。」


「・・・京子さん。」


「ん?」



玄関で靴を履いた俺を見送りに来てくれてる京子さんの手を引いて軽くキスをした。



「ありがとう。」


「うん。」



ガチャ。



玄関を出て、タクシーで家に帰った。