好きすぎた、たぶん。



「ううん。ごめん、音楽のこと詳しくないあたしが偉そうなこと言って。」


「そんなことないよ。音楽に詳しくなくても、俺のこと1番知ってるのは京子さんだから。」


「そう?」


「うん。ありがとう。頑張るよ。」


「よし!!じゃあ、ほら、頑張ってきて!!」



京子さんがそう言ったと思ったら、腕を引っ張られてソファから立ち上がらせられた。



「え?」


「ほら、曲作ってきなよ。今は頑張りどころなんだから、こんなとこであたしといても仕方ないでしょ?」



背中を押されて無理矢理玄関に追いやられた。



「何、誰か来るの?」


「仕事人間のあたしのとこに訪ねてくる男なんて可威以外いないわよ。」


「・・・そう。」



まぁ確かに今日はやるつもりもなく来たけど・・・