「マンション着いてから連絡してないって思い出してさ。京子さん忙しいから、いつも行く時連絡してたのにね。」 「大丈夫、今仕事しててちょうど区切りつけたとこだから。」 「そっか、ごめんね。」 「ううん。」 家の中に上がって、ほぼ定位置の無駄にデカいソファに座る。 「来ると思ってた。」 「え?」 「可威、来るかなぁって思ってたよ。」 「なんで?」 「あたし、あんまり可威の仕事のこと聞いたりしなかったでしょ?可威もあたしには話さなかったし。」 「うん・・・。」