好きすぎた、たぶん。



この学校で過ごした楽しい思いも、辛い思いも、全部ここでみんなで感じてきた。



俺らが生まれ育ったこの街は、学校はもちろん、いろんな場所に思い出がある。



俺にとっては、決していい思い出ばかりとは言えないこの街だけど、俺がみんなと頑張ってた場所には変わりなくて。



俺らがよく行ってた公園だったり、俺らが利用してた楽器屋だったり、やってんのか潰れてんのかわかんないくらい客がいないけど安くて上手い定食屋だったり。



「潤。」


「ん?」


「何でここ来ようと思ったん?」


「たまには里帰りしようと思ってっつったろ?」


「・・・嘘つけ。」



この街に着いた時点で、何でこいつがここにこさせたのか、もうわかってた。