好きすぎた、たぶん。



でも、その時なんとか貸してくれてた部室は、もう準備室という名の物置き部屋になっていた。



もう軽音部なくなってんだ。



まぁ最後に和樹が卒業する時も、誰も他に部員いなかったっつってたしな。



そのまま入ることなかったんかな。



「あ、鍵開いてる。」


「忘れてんだな。」


「うわ、マジ物置き。」



潤の言う通り、完全にただの物置きになってて、もう準備室とすら言えないものになってた。



でも、そこにある机だったり、ちょっとした置いてあるものは結構俺らがいた時と変わらないものもあって。



「あ、まだあんだ。このソファー。」


「もういい加減捨てろよ。」