好きすぎた、たぶん。



「っつーかごめん、制服で飯作らしたら汚れるよね。何か着替える?」


「大丈夫ですよ!!」


「汚れちゃうよ?待ってて、何か持ってくる。」



何かあったっけかな・・・



スウェット?



エプロンとかないからなぁ、俺んち。



男の1人暮らしであるわけ・・・あっ!!



「詩織ちゃん、エプロンでもいい?」


「あ、ありがとうございます!!・・・可威さん、エプロンとか持ってるんですね。」


「違う違う。前にさ、俺雑誌かなんかで料理に挑戦しようと思ってるみたいなこと言ったんだ。結局挑戦しなかったけど。」


「あ、私も見た気がします、その雑誌。」


「本当?それでさ、頑張ってくださいみたいな感じでファンの人が送ってきたんだよね。エプロン。」


「へぇ~、すごいですね・・・。」


「男用らしいからデカイけどね。」



そう言ってまな板で野菜を切ってる詩織ちゃんにエプロンを着させる。