「めずらしいね、詩織ちゃんから電話かけて来るなんて。」 「すいません、忙しくなかったですか?」 「大丈夫大丈夫、ちょうど待ち時間だったから。」 「そうですか・・・」 「どうしちゃったの?急に詩織ちゃんから会いたいなんて。」 「あ・・・いや・・・」 「ん?」 「“tears”買いました。」 「・・・あ、そうなんだ。ありがとう。全然違うでしょ、デモの段階と。」 「はい・・・すごいですね。」 「うん・・・ごめん、俺んちでもいい?いつも変わらなくて申し訳ないけど。」 「あ・・・はい・・・」