よかった、調子乗らなくて。
現実そんな甘くないよな。
家について、犬を飼える状況にした。
トイレとかさ、いろいろ。
まだ小さいから、外で飼えないし。
もしかしたらのもしかしたら、豆柴かもしんないし。
よかった、このマンション、ペット可で。
床に置いてある犬に傷つけられたら困るようなものは、引き出しにしまうなりして、準備万端整えた。
「今日から、お前んちだよ。床にションベンとウンコはすんなよ。」
ピンポーン。
犬に言ってるつもりでも傍から見れば独り言を言ってると、家のチャイムが鳴った。
「はい。」
インターホンを取ってカメラに映ったのは、潤だった。

