好きすぎた、たぶん。



俺が君についた嘘は、これが初めてだったかな。



いや、君といる今が嘘なんだから、初めてではないか。



俺がテキトーについた嘘を、君は本気にしていた。



「詩織ちゃんって、何で俺らのこと好きになってくれたの?」



「友達にライブ好きの子がいるんですけど、その子が一緒に行こうとしてた子が都合悪くなったからって言って、私を連れて行ってくれたんです。そのライブはいろんなバンドが出てて、その中にNUTSがいて。初めて聴いた時、すごい衝撃的だったんです。」


「衝撃的?」


「はい。なんか、その時いろんなバンドの曲聴いたんですけど、NUTSが演奏して、可威さんが歌ってる曲を聴いた時、うまく言えないんですけど心にズシンって来たっていうか、気付いたら私すごい夢中で聴いて見てたんです、NUTSのこと。」


「・・・へぇ、そうなんだ。」


「ごめんなさい、上手く言えなくて。」


「ううん、十分だよ。ありがとう。」


「いえ・・・」