でもそれよりも、例え1位でも2位でも3位でも、聴いてくれた人がそれだけいたんだとわかるだけで、十分だった。 今回は。 俺が作った曲をこれだけの人が買って聴いてくれた。 ダサいことに、正直ホッとした。 売れてくれた。 聴いてくれた。 「な。言ったろ?」 「何が。」 「売れるって。」 酒が入った潤が俺に偉そうにそう言ってきた。