「大丈夫だろ。」
隣に座っていた潤がいきなり俺にそう言ってきた。
「へ?」
「売れるよ。」
「・・・さぁな。」
「周りがどう思うかはわかんねぇけど、俺はデビューしてから今まで出した曲の中で、今回が1番好きだよ。」
「・・・・・・」
潤が俺の思ってることを全て知ってるわけじゃない。
俺が今の俺に矛盾を感じてることを気付いてるのか気付いてないのか、よくわかんない。
だけど、こいつとは誰よりも一緒に過ごしてきたから、わかってるのかもしれない。
だからこいつは、こういう言葉を俺に投げるのかもしれない。
俺は何度もこいつのこういうところに助けられてきた。

