好きすぎた、たぶん。



「友達とかに言うの?俺としたとか。」


「言わないですよ。」


「いいよ、別に言っても。」


「言わないです。」


「そう?なんか高校生って何でもかんでもあったこと友達に話してる印象。」


「言ったら嘘になる気がするから。」


「嘘?」


「昨日から今にかけてのこの時間が。」



そう言った詩織ちゃんは、恥ずかしそうな、でも寂しそうな表情を見せた。



「携帯、ある?」


「あ、はい。鞄に。」


「ちょっと取ってきて。」


「?・・・はい。」



詩織ちゃんはベッドから出て布団で体を隠しながら、鞄に携帯を取りに行った。