「そうなんだ!きっと大輝くんならいいモデルになるよ!」
「ありがと。芸能界に興味あるし...ユイもいるし。頑張るよ!」
「うん!!!」
え???は???
ユイもいるし...??
軽く告白?
流してしまったユイは天然??
それとも受け入れた???
一人の帰り道を悶々とあるく。
早く帰ってこいと言った優衣は俺より仕事が少ないのに俺より帰りが遅い。
その原因は仕事が終わってからも男と話していたから。
イケメン特集やらで選ばれ、モデルデビューするとほざいているやつの告白を軽く流し、俺が横を通ったのさえ気づかない!!
どういうことだよ...。
今夜優衣は泊りに来ない
そんな気がしていた。
このとき、俺には我慢が必要だったのだろうか?
気持ちを伝える勇気もない俺に、やきもちをやく権利なんてなかったのだろうか?
わからない。
ユイが...。
わかれない。
優衣が...。
わかるのは俺は優衣が大好きってこと。
それさえも見失ったとき、俺たちはどうなるんだろうか?

