幼なじみ



「行ってきまーす」
「涼。今日も仕事?」
「うん。」
玄関から出たら優衣がいた。
「優衣!しごと?」
「うん」



スタジオまで一緒に歩く。
「涼は今日何本?」
「わかんね。行ってから聞くから。」
「そうなんだ」
「優衣は?」
「今日は4本」




優衣も売れてんだなぁ。
って当り前か!
「あたし今日は高校生雑誌が2本だから楽かな!!」
「今日、時間的にケンタさん一緒だな」
「そうなんだー」
よかった、ケンタさんにが興味なさそう。




「おはようございます」
「おはよう涼!ユイちゃんも!」
「酒井さん。おれ今日何本ですか?」
昨日2本とったから今日は少なめのはず。
「今日は7本だ。お前蓮みたいなスケジュールだな」
「そんな...全然です」



蓮さんはもっとすごい。
俺は蓮さんの地位まで行けるのだろうか?
「お、涼じゃん」
「ケンタさん、はじめまして」
「へーなかなかかっこいいじゃん」
「そりゃどーも」
上から目線にちょっとイラッっとくる。




「お前今3位らしいじゃん」
「そうなんですか?」
「俺は2位だけど」
お前の順位なんか聞いてねーよ。
いや、でも先輩だし...
「今のうちにでかい顔しとけば?一生2番手のケンタさん」



「ユイ......」
「お前何さまだよ!」
「それはこっちのセリフ!あたしは女モデルの一位よ?」
え、ユイって一位なの?
俺順位とか全然しらねー。
競争心なさすぎ??