「あ、今日雑誌発売日じゃん」
あれから一週間たった。
あたしが毎月かっている雑誌PEACH。
表紙に堂々と移っているのは間違いなく...涼。



涼特集??
すごい...涼が6ページも。
てかかっこよすぎじゃない?
「あ、涼だーーー」
涼という声に反応してしまう。



町中にでかでかと張り出された涼のポスター。
これ...なんかすごくない?
家に帰ってすぐに涼の家に行った。
予想通り宿題をしている涼。




「涼!これ涼だよね?」
「あぁ、PEACH?」
「すごいすごいすごい!涼特集だよ?」
「なんかあったな...」
「なんかって...特集だよ?」
涼は特集なんてどうでもいいのだろうか?
あたしはすごいと思うんだけどな...



「特集とかしてもらえるのは嬉しいけど...1ページでも2ページでも仕事は仕事だから」
「涼......」
なんか涼がすごく大人に見える。
いつのまにこんなに成長したんだろうか?
またあたしから離れてく?



「ね、涼」
「ん?」
「好きな人って誰?」
「はい!?」
涼は大げさに驚いている。