優衣の私服は凄く可愛い。
姫系っていうのかな?
たまにボーイッシュだったりギャルみたいだったりするけど。
「ち、千夏?」
千夏はふだん姉系だ...
が、今日は姫系だ。
隣りには顔を赤くした翔。
俺は千夏より優衣に釘付け。
白のワンピースにGジャン。
かわいすぎはしないだろうか?
「涼?大丈夫?」
心配そうに俺の顔を覗き込む優衣。
可愛い可愛い可愛い‼‼‼‼
俺は重症みたいだ。
「プリクラ久しぶりじゃない?」
嬉しそうな優衣。
「だねー。受験勉強ばっかだったし」
さっさと前を歩く優衣と千夏の背中をみつめていた。
「なぁ翔?」
「ん?」
「俺ら馬鹿だよな」
「馬鹿はおまえだけ」
静かに空を見上げる翔。
「いつになったら告るんだよ」
「無理だよ。今の関係が壊れるのは、優衣を傷つける」
「今のままってわけにもいかねーだろ」
「そうかもしんねーけど。今じゃねーよ」
そっか...と笑ってくれる翔。
俺は昔から、この笑顔に救われてきたんだ。

