「どういぅ意味で……」
「おまえが2位とか日本のモデルは終わりだなって言ってんだよ。モデルは顔だと思ってんのか?なめんなよ」
蓮さんの言葉に胸の奥がぎゅっとつかまれた。
「よし、始めるか。涼~髪も服もなおしてこい!俺と撮るのにそんな格好でやるつもりかよ?」
「いえ!すんません。すぐ入ります」
「おーぅ」
やっぱり蓮さんは違うと思った。
もってるのは自信と貫禄。
実力は蓮さんの努力だ。
自慢もしない
先輩面もしない。
なのに尊敬される…
蓮さんという存在自体が俺らのあこがれなんだと思う。
20分後。
「蓮さん、すいません!」
「いいよいいよ。さぁ、やるぞ!」
蓮さんの一言でスタジオの雰囲気がかわった。
蓮さんの一言で、スタジオが動き出した。