★ryo-★
優衣が好きなお茶を買って部屋に駆け戻った。
「優衣!?大丈夫か!?」
「ん。大丈夫。」
鼻血の勢いは収まったもののまだ止まらない。
お茶を手で包み込んで優しく笑う優衣。
「何でこんなに大量出血したんだろうね?」
「わかんね...」
ゴミ箱には溢れんばかりのティッシュ。
どれも優衣の鼻血で真っ赤にそまっている。
「あ、とまったかも」
「まじか。よかった。朝飯食いに行く?」
「うん!」
優衣のために頼んだのはバイキング。
優衣のためにチェックアウトの時間も遅くしてもらったし、時間も自由にしてもらった。
「何食べっよかなぁ」
嬉しそうにスキップしてる優衣。
「また鼻血出るぞー」
ちょっとからかっただけですぐむきになって言い返す優衣が可愛くて、何度もからかった。
「涼、あたし遠慮なく食べるね!」
誰も遠慮してなんて言ってないし、そんなこと宣言する必要もないのだが...
これが優衣なのだろう。
「好きなだけお食べください」
俺は朝はがっつり食べるタイプなので洋食をたっぷり。
優衣の皿には和洋関係なく優衣の好きな食べ物ががっつり。
「腹壊すなよー」
優衣の頭をなでた。
驚くほど熱をもってる。
「優衣!しんどい?」
「え、別に?」
この様子だとほんとにしんどくない様子。

