次の日も俺と優衣は一緒に登校。
俺は仕事あるから途中で学校を抜ける。
かえりみち優衣一人とかマジ心配...
「涼、今日は何の撮影?」
「PEACHかなー」
「1本?」
「わかんねー。スケジュール聞いてない」
「そうなんだ。」
PEACHは若い子中心に人気の雑誌。
俺はその雑誌の専属モデル。
デビューしたばかりに出たのがきっかけ。
「涼くん♪おはよぉ」
「おはよ」
モデルになってからは声かけられる回数も増え、ちょっと困ってる。
授業とかだりーな...
何て考えてたら優衣が振り返った。
“もう行かなきゃいけないんじゃない?”
口パクデそう言って時計を指さす。
“いってくる”
ほほ笑み返して教室を出た。
今日のPEACHはマリンとだっけ...。
そういえば蓮さん、写真集出してたな。
「こんちは」
「お、涼!今日は雑誌2本な」
「PEACHとなんすか?」
「JOY。また涼特集!」
「あざーす♪」
荷物を置いて更衣室に向かう。
「近藤さん!お願いします」
「よっ!今日はPEACHとJOYだろ?おまえもやるなぁ」
近藤さんは男!って感じの人でひそかにあこがれてたりする。
「よし!行ってこい!」
シンさんがカメラの調子をチェックしている。
「シンさん。こんちは」
「涼!来たか♪」
今日もまた俺は涼になる。

