今日は一日早かった。
蓮さんとやった感覚で次もやったら、めちゃくちゃ褒められた。
それしか覚えてない。
家についたのはいつだったかな。
「涼、ご飯はー?」
「いらねー」
「もう、まったく...」
おふくろのぼやく声が聞こえた。





「はぁ...明日何しよかな...」
ブーブーブーブー...
電話...?
「はい」
『涼、優衣だけど...明日千夏と翔に誘われちゃって...』
優衣の話は、明日千夏と翔にさそわれた。
予定ないのばれてて、行かなかったら変に思われるから一緒に行かないかって話。
「いくいく」
『ほんと?よかった。じゃぁ明日10時に家の前で』





優衣と遊びに行ける。
そんな期待で胸は一杯。
「はぁ...9時起き」
目覚ましをセットしてベッドに入る。





“涼、あたしが...殺した...”
“ちがう!!優衣!!”
“あたしもう無理...いやだ...”
“優衣________っ!!!!”





「はっ...」
いやな夢を見た。
こんな夢を見るのは何年ぶり?
5年も前の話。
優衣、今も君はあの傷を抱えて生きているのだろうか?





「優衣...まだだな...」
10時、家の前に優衣はいない。
おこしに行くか...。
「お邪魔します」
優衣の部屋にそっとはいる。
やっぱり寝てる...。





「優...「行かないで...涼」」
「え?」
優衣の目から涙があふれた。
「ごめん、涼...いかないで」
「いかないよ。ここにいる」
優衣の頭をなでる。