「あれ、黒崎じゃね!?」

「嘘!?」

高校時代の友達、美香さんがカウンターの方を見た。

「あ、本当だ!!黒崎君だ!!」

(黒崎?…だ、誰?)

顔を見ようと振り返ると、

!?


あの時コンビニで睨まれた怖い人だった。

(正直、会いたくない…。顔覚えてたらどうしよ~)

多分、今の私の顔は真っ青に違いない。隣にいた裕子が大丈夫?と聞いてきた。

「ち、ちょっと気持ち悪くなっただけだよ。トイレ、行ってくる」

席から立ってチラッとカウンターを見ると美香さんがあの人に話しかけていた。

私は気づかれる前に足早にトイレに向かった。