いつもいつも泣いてしまう……。 “涙”に逃げてしまう……。 歩はいつも願っていた。 あの人達があたしにケガを負わせてくれれば保健室に行けるのにって―――。 そうやって現実から逃げてる自分が大嫌いだ―――。 でも、いくら大嫌いでも治せないから。 歩は溜め息を吐いた。