「もう嫌。誰も信じられない。もう嫌………、」



先生は話を聞きながら、悔しそうに唇を噛み締めていた。




「何であたしだけこんな思いしなきゃいけないの?」




人生は不公平すぎるんだ。


なに不自由なく人生をおくれてる人だっているのに、何であたしは……。




「大人が怖いよ。人が怖いよ。誰もが怖いよ………!」




震える声で必死に告白した。