歩は肩を震わせながら怒った。



「せっかくあたしは稼ぎながら頑張って学校にも通ってるのに………、何でイジメられなきゃならないのかな?」



涙は止まりそうにない。



「イジメられるの、もうイヤだよ。あたしは何のために学校に通ってるの?何のために生きてるの?」




ああ、もしも両親が死んでなかったら人生変わった?


ああ、もしも捨てられてなかったら人生変わってた?


ああ、もしも捨てられてた時、死んじゃってたらこんな思いしなかった?




もう……嫌だ。